目の下のたるみ整形で気になる痛み・腫れ・自然な仕上がりへの配慮として、肌へのダメージが少ない「細い針」、出血と腫れを抑える「高周波orレーザーメス」、表情のバリエーションを確認しながら施術のデザインができる「座った状態での施術」、この3つのポイントに着目。東京にある美容クリニックを33院セレクトし、この3つのポイントいずれかに当てはまるクリニックを調査しました。その結果上記を満たす施術として「脱脂術+脂肪注入」を選び、施術料金が安い順に3院を並べています。※あくまでも施術料金の比較であり、クリニックの優劣をつけるものではありません。

脱脂術(脂肪除去)

目の下のたるみ・クマを解消するための整形治療として代表的な脂肪除去について解説します。

脂肪除去による目の下のたるみ治療

脂肪除去は、目の下のたるみ・くまの原因である飛び出た脂肪を取り除く施術です。

脂肪が飛び出るのは、年齢とともに靭帯がゆるむことで眼球の位置が下がり、眼球の下にある脂肪が押し出されるから。押し出されたぶんの脂肪が下まぶたにたるみを作るのです。

脂肪除去の主な施術法は、目の裏側を少し切開して脂肪を取り除く方法。皮膚に傷痕が残ることもなく治療後の腫れもほとんどありません。軽度のたるみなら引き締め効果やリフトアップ効果といった相乗効果も期待できます。

しかし、脂肪除去だけ行うと目の下がくぼんでしまう場合もあるので、その場合は脂肪注入をセットで行います。自分が脂肪除去に適しているかは医師による判断が必要です。 

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徹底比較!目の下の脂肪除去

脂肪を除去して目の下のたるみ・くまを改善する施術には、主に2つの方法があります。それぞれどのような特徴があるのか紹介します。

  料金[※1] 施術時間 ダウンタイム 入浴・メイク
下眼瞼脱脂(結膜側) 270,000~378,000円 20分 むくみ・内出血:2~3日 翌日からOK
下眼瞼脱脂(経皮法) 108,000~233,280円 60分 腫れ:5~7日
内出血:1~2週間
患部以外は当日OK
患部は1週間後からOK

2つの施術法は、まぶたの裏を切るのか、表を切るのかという点が異なります。現在ポピュラーなのは、まぶたの裏側を切る下眼瞼脱脂(結膜側)。傷跡が目立たずダウンタイムも短いため、料金が多少高くても選ばれているようです。

どちらの施術も脂肪を取り除くだけなので、症状によっては脂肪注入をセットで行うか、別の施術をおすすめされることもあります。医師とよく相談して、自分に合った施術を選ぶようにしましょう。

下眼瞼脱脂(結膜側)

下まぶたの裏側(結膜)を切開して、脂肪を取り除く手術。外から見える部分は切開しないので、傷が残らないのがメリットです。切開する幅が小さく、結膜は傷がふさがりやすいため縫合は不要。抜糸の必要もないので、通院の心配がありません。

脂肪を取りすぎるとくぼみができ、疲れた印象になってしまうため、医師の技術力が出やすい施術でもあります。「下眼瞼結膜側脱脂術」や「経結膜脱脂法」、メスの代わりにレーザーを使用するクリニックでは、「切らない脂肪除去」とも呼ばれている施術です。

むくみや腫れ、内出血などのリスクがありますが、時間とともにおさまります。[※1][※2]

下眼瞼脱脂(経皮法)

下まつげのすぐ下を1cmほど切開し、脂肪を取り除く手術です。脂肪を除去したあとは細い糸を使って縫い合わせ、3~5日後に抜糸します。まつげの生え際を切るので、傷跡はほとんど目立ちません

結膜側を切る方法と比べて手間が少ないので、料金が若干安いというメリットがあります。しかし、基本的には表から傷跡が全く見えない結膜側を切る方法をおすすめされることが多いようです。

術後は充血や腫れ、内出血などが生じる場合があります。[※1]

施術の手順

ここでは、広島中央クリニックの院長であり、美容外科専門医でもある木幡亮太郎医師が実際に行っている手術の動画を参考にして、脱脂術(結膜側)の流れや注意点を細かく解説していきます。[※3]

  • デザイン

目の下の脂肪は、外側・内側・中央の3つの部位に分かれています。例えば中央の脂肪だけ取り除くと、真ん中が不自然にくぼんでしまうため、バランスよく除去する必要があります。施術前にたるみの状態を見て、どこからどのくらい脂肪を取るのかを決めていきます。

  • 麻酔

クリニックによっても異なりますが、点眼麻酔と局所麻酔を使います。痛みに弱い人や手術が怖い人には、笑気麻酔を使用するところもあるようです。

  • 施術

デザインした通りに脂肪を取り除いていきます。

  • 施術終了

麻酔の影響でむくみや腫れが出ることがありますが、時間の経過とともにおさまります。切る手術の場合は、抜糸のために通院が必要です。

脱脂術(結膜側)の手術動画レポート

ここでは、広島中央クリニックの院長であり、美容外科専門医でもある木幡亮太郎医師が実際に行っている手術の動画を参考にして、脱脂術(結膜側)の流れや注意点を細かく解説していきます。[※3]

広島中央クリニック院長 木幡亮太郎医師とは?

外科医として20年以上の経験を持ち、美容医療の症例実績は5万例以上という、美容外科専門医です。また、国際的な英語技能テストTOEICで990点を取るなど、高い英語力を活かして国内外で積極的に活動しています。[※4]

麻酔(右側)

手術台に横たわっている患者に対して、まずは右側からまぶたへの麻酔が行われます。広島中央クリニックでは、注射針の太さは32G、麻酔薬にはメイロン入り1%キシロカインが使用されているようです。

注射を指す場所も、下まぶたの裏側が選択され、表に針跡が残らないよう配慮されています。また、注射は一度に全てを注入するのでなく、細かく位置や角度を変えながら薬剤が注入されています。

コツとしては、肌に麻酔するのでなく、眼輪筋の下へと麻酔薬を注入するイメージを持つことのようです。

切開

初期切開

最初に必要な部分を高周波メスを用いて切開します。切開するのは右下まぶたの裏側の一部です。切開部位は特に決まりがないようですが、木幡医師は下まぶたの縁から4~5mm辺りを目安にしています。

最初に必要な部分を高周波メスを用いて切開します。切開するのは右下まぶたの裏側の一部です。切開部位は特に決まりがないようですが、木幡医師は下まぶたの縁から4~5mm辺りを目安にしています。

実際、眼球を保護するためにガーゼが使われていますが、切開中もガーゼはほとんど血に染まっていません。

結膜の切開

最初に切開した部分へスキンフックを引っかけ、サポートスタッフが患者の下まぶたを固定します。その上で、改めて木幡医師が高周波メスを使って切開範囲を広げます。

眼輪筋下の切開

先端が鋭い剪刀(外科手術用はさみ)を使って、眼輪筋の下側の層へアプローチする段階です。眼輪筋を傷つけると出血するため、目的の層だけを狙いながらの慎重な手技が求められる場面です。切開が進むと、患者の頭側に立つ執刀医からは眼窩隔膜を通して眼窩脂肪が確認できます。

また、必要に応じて先端が丸くなっている剪刀に持ち替えて、眼輪筋下を押し広げて微調整を行います。

術野の確保

参考動画では、右側の施術の際には説明が省略されていますが、実はここで下まぶたに引っかけられていたスキンフックから、さらにしっかりと固定できるように筋鈎という幅広のフックへ変更されている点が重要です。

これにより、術野がしっかりと確保されて、また眼窩隔膜や眼窩脂肪へのアプローチが正しく行えるようになります。

眼窩隔膜

眼輪筋周辺組織と眼窩脂肪を分けている隔膜を切り開きます。隔膜が開けば、眼窩脂肪へのアプローチも可能です。

眼窩脂肪の除去

脂肪の引き出し

眼窩隔膜を切り開いた後、木幡医師が剪刀の縁を使って眼窩脂肪を少しだけ引き出します。眼窩脂肪は白みがかった黄色い脂肪組織です。

脂肪除去と麻酔

眼窩脂肪は周辺組織へ接着しているため、脂肪を引き出して切除する際にはその都度、改めて麻酔を行いながら、少しずつ脂肪を剥離して引き出していきます。

この時、動画をよく確認すると、木幡医師が患者へ「痛みがあればおっしゃってくださいね」と声をかけながら、患者の不安も取り除いている声が聞こえるはずです。

なお、脂肪切除に際して再び高周波メスへと持ち替えられています。そして木幡医師が左手で眼窩脂肪を引っ張りながら、高周波メスで周辺組織と脂肪を剥がしていきます。

この工程ではにサポートスタッフが、木幡医師の術野を充分に確保できるよう、患者のまぶたを下側へしっかり引っ張っていることがわかります。

去する脂肪の量の確認

最初にある程度の眼窩脂肪を除去した後、さらに脂肪を除去する必要があるかどうかを、木幡医師が確認しています。

眼窩脂肪の除去が不十分であれば、手術の効果があまり得られませんが、反対に脂肪を取り過ぎてしまうと自然な仕上がりが得られないため、ここはかなり重要なポイントといえるでしょう。

確認方法としては、結膜側から組織内の脂肪の様子を視認するだけでなく、筋鈎(きんこう)を外して、肌の凹みを外側から見たり触ったりすることが行われています。

なお、参考動画では同じ場所でさらに脂肪除去が必要かどうかの判断だけでなく、少し場所を変えて目の内側から外側まで広い範囲での確認が行われていました。

縫合

脂肪が充分に除去されていると確認された後、切開部分の縫合が1針分だけ行われます。

縫合に使われるのは、時間経過と共に人体へ吸収される吸収糸(5-0PDS)で、糸の結び目が眼球に当たらないように、埋没縫合で行われます。

反対側の施術

参考動画では右側の施術が完了した後、改めて同じ手順で左側の下まぶたの眼窩脂肪が行われています。

同じ患者でも左右で脂肪の採取量も異なる

木幡医師の参考動画で注目すべき点は、最初の右下まぶたでの脂肪除去と、続いて左下まぶたで行われた脂肪除去で、取り除いた脂肪量や位置が異なっているという点でしょう。

例えば、最初に行われた右下まぶたでの施術の場合、患者のクマがそれほどひどくなかったこともあり、比較的短時間での脂肪除去が可能でした。

一方、左下まぶたの施術では、木幡医師は何度も脂肪除去と確認作業を繰り返して、ベストな採取量を見極めていきます。バッカルファットの量が適切でなければ手術は成功しないため慎重に進めます。

眼窩脂肪の除去手術において、取るべき脂肪の量や範囲は患者の症状や体質によって異なります。そのため、場合によっては参考動画の例よりも除去される脂肪量が多いこともありますし、処置すべき範囲が広かったりする可能性もあります。

年齢が高いほど脂肪の取りすぎに注意

木幡医師の手術動画では、肌が凹んでしまわないよう、年齢が高い人ほど眼窩脂肪の取りすぎに気をつけるようにと注意喚起が行われていました。

また、眼窩脂肪を外へ引っ張り出した時点で、下まぶたや肌がどの程度まで凹んでいるのかも視認しながら、採取量を微調整していくことが大切です。

参考サイト

下眼瞼脱脂(結膜側)

下眼瞼脱脂(経皮法)

施術法

※費用について
目の下のたるみ整形の平均的な費用は30~50万円と言われています。施術料金のほか、初診料や薬代がかかる場合もありますので、施術を受ける際は一度問い合わせてみることをおすすめします。

※ダウンタイム・副作用について
施術後は2~3日、腫れや内出血が出る可能性があります。施術方法や体質によって変動しますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。

※施術料金について
2019年10月1日より消費税が10%に引き上げられたことを受け、各クリニックの施術料金が変更になっている場合があります。費用が税込みか税別かを含め、最新の情報はクリニックの公式サイトで確認の上、詳細不明の場合は直接クリニックにお問い合わせください。

痛み・腫れへの配慮として「細い針を使用している」「高周波orレーザーメスを使用している」、自然に仕上げる工夫として「座った状態で施術する」、このいずれかに当てはまるクリニックを名医の条件として、東京のクリニックをリサーチしました。